「CyanogenMod for IS01(Froyo)」デュアルブートまとめ

 ある程度運用方法が固まってきたので、まとめておきます。
 

1. PCを使わずにFroyo(android2.2)をお手軽導入

 
is01でFroyo(android1.6とデュアルブート
http://d.hatena.ne.jp/is01next/20110704
 
 上記ページを参考にすればPCを使うことなく、「CyanogenMod for IS01(Froyo)」を導入できる。そして、以下のようなデュアルブートが実現する。

  • 電源を押して普通に起動すると、ノーマルのandroid1.6。
  • 「#reboot recovery」で起動すると、「CyanogenMod for IS01」(Froyo)

 

2. デュアルブートの利点

 

A. 安心感

 デュアルブートの最大の利点は、Froyoがおかしくなっても、電池を一度抜いて起動させればandroid1.6が何事もなく起動すること。これはとても安心。
 気をつけなければいけないのは、android1.6の/system/以下を不必要に触らないことと、オールリセットをしてはいけないこと。この二点を守れば、比較的安全にROM入れ替えを楽しめる。
 ちなみに、Froyoの/system/は、/data/cm4is01/system/に作られるので、Froyoが不安定になった場合など、/data/cm4is01/system/を削除した上で、再び入れ直せばいいだけ。とてもお手軽。
 

B. 利便性

 デュアルブートのもう一つの利点は、is01@Froyoで出来ないことも、android1.6を起動させることで対応可能になること。これはとても便利。
 私の場合、車に乗るときはFMトランスミッターが必須だし、遊びに出かけるときはカメラやビデオが必須なので、android1.6を起動させて臨機応変に対応させている。再起動することで2分前後タイムロスが生じるが、そんなことは瑣末なこと。データについても、クラウドだけでなく、SDカードを通して同期できることが多いので困らない。
 

3. is01@Froyoで出来ることと出来ないこと

 

A. 出来ること
  • マルチタッチ(ピンチズームなど) … Google Mapsやブラウザ、angry birdsなど多くのアプリで普通に出来る
  • 全画面表示 … 画面右端にメニュー等が一切表示されない
  • androidマーケット … android2.2以上に対応したアプリを含めてダウンロード可能
  • Flash … 読み込みが重いが使用可能
  • キーボード入力 … 可能。ただし、Altを使ったショートカットは出来ないことが多い
  • クイック起動 … 問題なし
  • 日本語入力 … 可能。詳細については後述
  • wifi … やや不安定なこともあるが実用上は問題なし
  • GPS … 問題なし
  • Compcache … CyanogenMod設定画面から出来る
  • 充電 … USBからもアダプターからも出来る。ただし、充電中の点灯ボタンは光らない
  • UA変更 … ブラウザの設定画面から出来る

 

B. 出来ないこと

CyanogenMod for IS01 移植メモ todo
https://sites.google.com/site/cm4is01wiki/todo

 

4. is01@Froyoを快適に使うために(初起動後にまずやること)

 

A. rootの永続化

 プリインストされている端末エミュレータを起動して以下のコマンドを実行。
$ su
# fix_permissions
 

B. AutoKiller Memory Optimizerでもっさり解消

AutoKiller Memory Optimizer
http://jp.androlib.com/android.application.com-rs-autokiller-wEwp.aspx
※メモリ管理アプリ。「Strict(60,70,80)」あたりにセット。「menu」→「Setting」→「Apply settings on boot」にチェックを入れる。
※【追記2011-07-23】「/data/cm4is01/system/etc/init.d/」フォルダ内に、以下のような記述をしたファイルを仕込めば起動時に同等のことを自動実行してくれるみたい。ファイル名は適当につけて、chmod 777 。[参考] http://desktop2ch.jp/smartphone/1311001486/20
#!/system/bin/sh
echo "1536,2048,4096,15360,17920,20480" > /sys/module/lowmemorykiller/parameters/minfree
 

C. Compcacheの設定

  「CyanogenMod設定」→「パフォーマンス設定」→「Compcacheを使用する」→「26%」に設定。
 

D. 電源OFFの確認

  「CyanogenMod設定」→「ユーザーインターフェース」→「電源OFFの確認」でチェックを入れる。
 
 この4つをやった後、電源ボタンを長押し→「再起動する」→「リカバリ」にチェック→「OK」で、一度再起動させる。すると、次回からis01@Froyoはサクサク動くようになる。
 

5. is01@Froyoを快適に使うために(設定編)

 

A. CyanogenMod設定

 
【a. 入力設定】

  • クイックアンロック→チェックを入れる
  • トラックボールで復帰→チェックを入れる
  • トラックボールでアンロック→チェックを入れる
  • メニューボタンでアンロック→チェックを入れる
  • アンロックスライダーを無効にする→チェックを入れる

 
【b. ユーザインターフェース】

  • 電源OFFの確認→チェックを入れる
  • ステータスバー→バッテリ残量表示→チェックを入れる
  • 通知領域の電源ウィジェット→チェックを入れる
  • ウィジェットボタン→wifiGPSサウンドなど必要なトグルにチェックを入れる。【追記2011-07-23】中でも「ロックスクリーントグル」は必須。これをオフ状態にしていると、ロックスクリーンは回避されるみたい。
  • スクリーンタイムアウトからのディレイ→30分
  • スクリーンオフしてからのディレイ→30分

 

B. 日付と時刻

 

6. is01@Froyoを快適に使うために(アプリ編)

 
Titanium Backup ★ root
https://market.android.com/details?id=com.keramidas.TitaniumBackup
※全アプリ&データのバックアップ。アプリを一から入れ直す必要があるので必須!!
 
Jota Text Editor
https://market.android.com/details?id=jp.sblo.pandora.jota
※Froyoにエディタがプリインストされていないので是非!
 
OpenWnnフリック対応
http://jp.androlib.com/android.application.com-pm9-flickwnn-jEnE.aspx
※日本語と英数字の切り替えは SHIFT+スペース。記号や絵文字等の切り替えは ALT+スペース
 
ClockSync
http://jp.androlib.com/android.application.ru-org-amip-clocksync-Fnmp.aspx
※時刻を自動調整。simなしユーザーには必須。
 
Zeam Launcher
https://market.android.com/details?id=org.zeam
※軽い上に安定しているHOMEアプリ。ホームアプリのためにメモリを常に維持しなくてもよくなりました!(ADWやLauncher Proなどは高機能だけど重い)
 
Flash Player
https://market.android.com/details?id=com.adobe.flashplayer
Adobe Reader
https://market.android.com/details?id=com.adobe.reader
※この2つは取り合えず入れておいて損はないかと
 
BitDefender Mobile Security
https://market.android.com/details?id=com.bitdefender.security
※軽いアンチウィルスアプリ。PC向けの定番アンチウィルスソフトを作成している会社のアプリ。
 
GScript Lite
https://market.android.com/details?id=nl.rogro.GScriptLite
※コマンド実行アプリ。「#reboot recovery」などを登録しておくと楽チン。
 
Spare Parts
http://jp.androlib.com/android.application.com-androidapps-spare_parts-qtm.aspx
※解像度を変更した場合に必須。「Compatibility Mode」のチェックを外して「#reboot recovery」
 
日本向けMarketAccess
http://yu-eins.toh.info/archives/2011/01/03/1500
※sim偽装アプリ。ドコモ、auソフトバンク、イーモバなどに簡単偽装可能。
 
Volumer++ 日本語版
https://market.android.com/details?id=com.dnsdojo.mokkouyou.android.volume
※シンプルな音量設定アプリ。キーボードショートカットで音量調整できないから便利。4つまでカスタム設定を登録可能
 

7. is01@Froyoを快適に使うために(日本語入力編)

 
 もしかしたらis01@Froyoの最大の弱点は日本語入力なのかもしれない。
 プリインストされている日本語IMEが使えないため、インストールする日本語IMEアプリによっては以下のことができない場合がある。

  • 入力時にキーボード画面を隠すことができない。
  • 日本語入力時にShift+カーソルキーで文字選択ができない。
  • 文字キーで日本語と英数字の切り替えができない。
  • 日本語変換時にスペースキーで次候補を表示できない。

 更に致命的なのは日本語入力&変換&確定の速度が遅いこと。これは辛い。
  
 対策としては以下の通り。

  1. プリインストされているAndroidキーボードをアンインストール(※Titaniumで可能)
  2. 「OpenWnnフリック対応」をインストール
  3. ブラウザは標準のものを使う

 1.をすることで、日本語入力&変換の速度が劇的に速くなった。ただし、確定時は相変わらず遅い。
 2.をすることで、日本語と英数字の切り替えが楽になったし、スペースキーで次候補を表示できたし、キーボード画面を小さくできた。
 3.をすることで、menu+Eで文字選択できる。
 
 5種類の日本語IMEを入れて試した結果、is01@Froyoに最適なアプリは「OpenWnnフリック対応」だと確信しました。最大の要因は、このアプリだけが日本語変換時にスペースキーで次候補を表示できたこと。
 

「OpenWnnフリック対応」の設定

「言語とキーボード」→「OpenWnnフリック対応」設定

  • キーボードのデザイン→シンプル
  • キーボードの自動切り替え→全てを「自動切り替え無効」にチェック
  • 大きめキーサイズ(横画面)→チェックを外す

 

8. その他

 

 
 CyanogenMod for IS01が安定していることもあり、快適に使えています。自分の場合、「AutoKiller Memory Optimizer」+Compcache+ホームアプリ「Zeam Launcher」の組み合わせが最も良いです。
 バッテリーの持ちはandroid1.6のときとあまり変わらず、良好。Wifiが若干不安定なので「Airplane Mode Wi-Fi Tool」を常用できず、それが少しだけ残念。
 
 問題点としては、Flashを多用するサイトなどを閲覧すると、端末の調子が悪くなることがあり、最悪の場合、いきなり再起動します。その場合、なぜかisシリーズのロゴは出ず、いきなりCyanogenModのアニメーションから始まります。
 
 他にも不便なこととかあるけど、やはりFroyoは良いです。今までいろいろあったけど、is01って本当に面白い端末です。
 

追記【2011-07-18】

 新しいマーケットアプリを入れてみました。更に洗練されていて使いやすくなっています。
 インストールできないアプリは、日本向けMarketAccessでドコモに偽装して対応しました。
 

追記【2011-07-23】

 ロックスクリーン回避やメモリ改善を追加。なお、イヤホンでの音声出力やalt+8等のキーボードショートカットについては、パッチの当て方が不明なので自分は試していません orz