月2,000円未満の3G接続サービスについて調べてみた

 ドコモのHT-03AからauのevoにMNPして一ヶ月ほど経過したのだが、データ通信に月3,000円も4,000円もかける気はないので、wimaxはおろか3Gもオフにして運用している。自宅も職場もWifiに繋がるし、通勤は自転車なので、3Gを使う機会は休日ぐらいしかない。と言うか、普段はsimなしis01ばかり使っているしね。
 休日の外出も近場ならば、ネットに繋がらなくてもほとんど困らないので、本当に必要なのは旅行のときぐらい。 Google Maps などを使って飲食店や遊び場の住所(位置)や電話番号を調べたり、新着メールや仕事で使っているレンタルサーバの状況などをチェックしたり。
 でも必要に迫られるのは年に数回、多くても十数回。月に一回あるかないかと言ったところ。
 

月2,000円未満の3G接続サービス

 と言うことで、自分の用途に適していて、かつ、月2,000円未満で利用できる3G接続サービスを調べてみた。近いうちに利用可能となるサービスを含め、5つ見つかった。

  1. b-mobileSIM プラン・A (イオンA) http://www.bmobile.ne.jp/aeon/
  2. b-mobileSIM U300 http://www.bmobile.ne.jp/sim/
  3. Android開発者向けチャージ済みSIMパッケージ http://www.bmobile.ne.jp/android/
  4. プリペイドデータプラン 20h http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2011/09/14_00.html
  5. Sony Reader wifi+3G「Webアクセスプラン」 http://www.sony.jp/reader/network/

 

b-mobileSIMのイオンAとU300

 イオンAとU300はデータ使い放題サービスで、ドコモのスマホにSIMを差し込むタイプ。この2つのサービスの主な違いは通信速度と価格。イオンAが100kbpsで月987円(初期手数料3,150円)、U300が300kbpsで月2,000円未満。といっても、普段使っているevoもis01auなので、手持ちのHT-03AWifiルータ(テザリング)化しなければいけないがハードルは高い。。。
 この2つのサービスは結構ポピュラーだから詳細な説明は省略するが、お得なパッケージが複数あるU300については備忘的に一覧化しておく。
 
b-mobileSIM U300
http://www.bmobile.ne.jp/sim/note.html
1ヶ月 2,980円
6ヶ月 14,900円(*月換算 2,483円)
 
 これが、Light Tab用やIDEOS用になると下記の通り更に安くなる(※NTT-X storeでは時々激安セールを実施中)。なお、Light Tab用やIDEOS用となっているが、それぞれの端末に最適化されているだけで、ドコモのスマホ全般で利用可能。
 
IDEOS用 b-mobileSIM U300 7ヶ月 12,880円(*月換算 1,840円)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/onhome/4560122191346.html
IDEOS用 b-mobileSIM U300 14ヶ月 25,800円(*月換算 1,842円)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/onhome/4560122191353.html
Light Tab用 b-mobileSIM U300 8ヶ月 13,800円(*月換算 1,725円)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/onhome/4560122191377.html
 

b-mobileSIMのAndroid開発者SIM

 同じくb-mobileが提供するAndroid開発者SIM。このサービス、あまり知られていないが、bモバイル・ドッチーカのSIM直刺しバージョンと考えればいいと思う。まあ、共通点が多いので兄弟のような間柄とも言える。
 
b-mobile Doccica(bモバイル・ドッチーカ)
http://www.bmobile.ne.jp/personal/doccica/
 
 データ使い放題ではなく、90日500分という制限つき。ドッチーカは14,800円(30日あたりの最低維持費は約4,900円)だが、Android開発者SIMは8,400円(30日あたりの最低維持費は2,800円)。ドッチーカに比べるとAndroid開発者SIMは安いが、通信量が制限されることを考えるとかなり微妙なところ。イオンAの月額987円はもちろん、U300の月額2,000円未満に完全に負けている。
 
 では、ドッチーカとAndroid開発者SIMはダメダメなのか、ということではなく、実はチャージシステムが優れている。60日100分で1,000円という低料金でチャージできるのだ。
 すなわち30日あたりの最低維持費は500円となる。初期費用は安くないが、ランニングコストは安い。保険として維持するのは手頃な値段だ。
 分単位で計算されるので、3G通信を一回1分以内で終わらせることができるのならば、100分使えるから最大100回繋ぐことが可能。もちろん用途によるが、自分的にはこれでもいけそうな気がする。問題は通信速度だが、おそらくU300並みに遅いんだろうな…
 

プリペイドデータプラン 20h/100h

 お次はドコモのプリペイドプランについて。
 
データ通信専用プリペイドプランを提供開始 <2011年9月14日> NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2011/09/14_00.html
 
 特徴等は以下の通り。

  • 2011年12月17日以降にサービス開始
  • 当初はPlayStation Vita(3G/Wi-Fiモデル)にのみ対応
  • 受信時最大128kbps /送信時最大64kbps
  • プリペイドデータプラン 20h ※30日間に20時間使えて、980円
  • プ リペイドデータプラン 100h ※180日間に103時間使えて、4,980円 (うち 3時間は、受信時最大14Mbps/送信時最大5.7Mbps)
  • 初期手数料は2,100円

 20hプランは、イオンAと同一価格&速度が同様であるにもかかわらず、利用時間に制限があるので魅力を感じない。
 それに対して100hプランは、6ヶ月4,980円なので月換算で830円と安くなる。しかも通信速度に制限のない3G回線がプラスアルファで3時間使える! このプラスアルファの3時間分が魅力的。b-mobileSIMのAndroid開発者SIMと比べて、使用可能時間も、スピードも勝ることになる。
 ただし、PlayStation Vitaのみ対応となっているのがネック。おそらくドコモのスマホ全般で使えるようになると思われるが、それがいつになるかは不明。
 

Sony Reader wifi+3G「Webアクセスプラン」

 最後はSony ReaderのWebアクセスプランについて。
 
Sony Reader wifi+3G「Webアクセスプラン」
http://www.sony.jp/reader/network/
 
 回線はau、速度制限なし(実際は絞られるかもしれないが)で、月580円使い放題。ただし、Sony Reader 専用プランなので、Sony Readerでしか使えない。
 Sony Readerは電子書籍を読むための6インチ端末であり、モノクロの非液晶画面。目が疲れにくい、電池のもちが良い、太陽の真下でも読める、といったメリットがある反面、画面の切り替えが液晶に比べてスムーズにできない、カラーではない、GPSbluetooth等の機能がない、といったデメリットもある。
 webkitベースと思われるブラウザを搭載しているが、Flash非対応で、アップロードやストリーミングは不可の模様。展示されているSony Readerを実際に使用した人間によると、javascriptは大丈夫で、GmailGoogle Mapsなどのサービスも利用可能とのこと(ただし快適に利用できるかどうかは不明)。
 
 維持費は月580円と格安だが、手持ちのスマホとは別にSony Readerを用意する必要があるし、快適にブラウジングをすることは絶望そうだし、様々な機能制限がありそうだしと、ネット端末として使うのは相当微妙というのが正直なところ。
 ただし自分の場合、evoをMNPしたときに某家電ポイントを3万ポイントもらっているので、それを利用して購入するのはありかなって思ってる。タブレット端末より圧倒的に軽くて使いやすそうだし、対応しているファイル形式が結構あるし、3G契約に初期費用も解約費用もなさそうだし、そもそも3G回線を利用するときは非常用かつ用途が限定されている(=必要最低限のデータが確認できればよい)ので、自分にとってリスクは少ない。Sony ReaderにGPSがついていれば完璧なのだが…(あり得ないけど)。
 
【追記 2011-10-15】Sony Readerをhackしてる動画がありました。いろいろ楽しみです。 http://t.co/miwTOPA3
 

まとめ(自分にとって最良なプラン)

 速度や値段を含め総合的に考えると、機能制限は多いが、Sony Reader wifi+3G「Webアクセスプラン」が最も魅力的に思える。使い放題で速度制限なし縛りなしで月580円って他にないしね。is01テザリングで接続することができないのは残念だが、バッテリー消費量のことを考えると、かえって単独で利用した方がいいのかもしれない。
 次点はプリペイドデータプラン 100h。使える時間は制限されるが、高速回線も使用可能になるし、b-mobileの各プランよりも安い。HT-03AにSIMを挿すことができるようになれば、is01をネットに繋ぐことができるし言うことなし。
 b-mobileの各プランは値段的には悪くないが、いかんせん速度制限があるので使っているうちに不満が溜まりそうだ。それゆえ、イオンAを一時期真剣に考えたが、購入するまでに至らなかった。
 
 と言うことで、MNPで入手した某家電ポイント(3万ポイント)の使い道に困っていたこともあるので、Sony Reader発売後に、実物を触ってブラウザの動作確認をした上で購入することになると思う。