is01にICS(android4.0.3)がやってきた!

 is01androidの最新版を導入することが可能になったようです。

メガネケエスことIS01で、Ice Cream Sandwichまで動かせるようになってるということで、早速試してみました。
1.6環境を残したままICSが使えます。

前回の記事でIS01(LYNX)でICSが動きました。
次はroot権限を奪取しま

デフォルトは1.6起動 reboot recoveryでICS起動。
ハッカーまぢ感謝!

IS01にICS Romが来たと聞いたので早速入れました。
このためだけにわざわざダンボールから発掘してきました。

 動画もアップされています。

 
 ファイルの配布元は下記。Karma Chameleonさんという方がyuntanさんの意思を引き継いだみたい。

4.0.3_r1 tablet build: browser stable and keyboard layout.

 大元はyuntanさんの次の記事。

動いたっぽい
パッチ : ics.patch
init.rc : ICS111123init.rc
boot.img : ics_boot111123.img
パーミッション変更スクリプト : set_permission.sh

  
 最近is01情報に疎い生活をしており気づくのが遅れましたが、この機種は本当に面白いことが次々と起こりますね。
 
 もう少し情報を集めた上でチャレンジしてみる予定。

 

月2,000円未満の3G接続サービスについて調べてみた

 ドコモのHT-03AからauのevoにMNPして一ヶ月ほど経過したのだが、データ通信に月3,000円も4,000円もかける気はないので、wimaxはおろか3Gもオフにして運用している。自宅も職場もWifiに繋がるし、通勤は自転車なので、3Gを使う機会は休日ぐらいしかない。と言うか、普段はsimなしis01ばかり使っているしね。
 休日の外出も近場ならば、ネットに繋がらなくてもほとんど困らないので、本当に必要なのは旅行のときぐらい。 Google Maps などを使って飲食店や遊び場の住所(位置)や電話番号を調べたり、新着メールや仕事で使っているレンタルサーバの状況などをチェックしたり。
 でも必要に迫られるのは年に数回、多くても十数回。月に一回あるかないかと言ったところ。
 

月2,000円未満の3G接続サービス

 と言うことで、自分の用途に適していて、かつ、月2,000円未満で利用できる3G接続サービスを調べてみた。近いうちに利用可能となるサービスを含め、5つ見つかった。

  1. b-mobileSIM プラン・A (イオンA) http://www.bmobile.ne.jp/aeon/
  2. b-mobileSIM U300 http://www.bmobile.ne.jp/sim/
  3. Android開発者向けチャージ済みSIMパッケージ http://www.bmobile.ne.jp/android/
  4. プリペイドデータプラン 20h http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2011/09/14_00.html
  5. Sony Reader wifi+3G「Webアクセスプラン」 http://www.sony.jp/reader/network/

 

b-mobileSIMのイオンAとU300

 イオンAとU300はデータ使い放題サービスで、ドコモのスマホにSIMを差し込むタイプ。この2つのサービスの主な違いは通信速度と価格。イオンAが100kbpsで月987円(初期手数料3,150円)、U300が300kbpsで月2,000円未満。といっても、普段使っているevoもis01auなので、手持ちのHT-03AWifiルータ(テザリング)化しなければいけないがハードルは高い。。。
 この2つのサービスは結構ポピュラーだから詳細な説明は省略するが、お得なパッケージが複数あるU300については備忘的に一覧化しておく。
 
b-mobileSIM U300
http://www.bmobile.ne.jp/sim/note.html
1ヶ月 2,980円
6ヶ月 14,900円(*月換算 2,483円)
 
 これが、Light Tab用やIDEOS用になると下記の通り更に安くなる(※NTT-X storeでは時々激安セールを実施中)。なお、Light Tab用やIDEOS用となっているが、それぞれの端末に最適化されているだけで、ドコモのスマホ全般で利用可能。
 
IDEOS用 b-mobileSIM U300 7ヶ月 12,880円(*月換算 1,840円)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/onhome/4560122191346.html
IDEOS用 b-mobileSIM U300 14ヶ月 25,800円(*月換算 1,842円)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/onhome/4560122191353.html
Light Tab用 b-mobileSIM U300 8ヶ月 13,800円(*月換算 1,725円)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/onhome/4560122191377.html
 

b-mobileSIMのAndroid開発者SIM

 同じくb-mobileが提供するAndroid開発者SIM。このサービス、あまり知られていないが、bモバイル・ドッチーカのSIM直刺しバージョンと考えればいいと思う。まあ、共通点が多いので兄弟のような間柄とも言える。
 
b-mobile Doccica(bモバイル・ドッチーカ)
http://www.bmobile.ne.jp/personal/doccica/
 
 データ使い放題ではなく、90日500分という制限つき。ドッチーカは14,800円(30日あたりの最低維持費は約4,900円)だが、Android開発者SIMは8,400円(30日あたりの最低維持費は2,800円)。ドッチーカに比べるとAndroid開発者SIMは安いが、通信量が制限されることを考えるとかなり微妙なところ。イオンAの月額987円はもちろん、U300の月額2,000円未満に完全に負けている。
 
 では、ドッチーカとAndroid開発者SIMはダメダメなのか、ということではなく、実はチャージシステムが優れている。60日100分で1,000円という低料金でチャージできるのだ。
 すなわち30日あたりの最低維持費は500円となる。初期費用は安くないが、ランニングコストは安い。保険として維持するのは手頃な値段だ。
 分単位で計算されるので、3G通信を一回1分以内で終わらせることができるのならば、100分使えるから最大100回繋ぐことが可能。もちろん用途によるが、自分的にはこれでもいけそうな気がする。問題は通信速度だが、おそらくU300並みに遅いんだろうな…
 

プリペイドデータプラン 20h/100h

 お次はドコモのプリペイドプランについて。
 
データ通信専用プリペイドプランを提供開始 <2011年9月14日> NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2011/09/14_00.html
 
 特徴等は以下の通り。

  • 2011年12月17日以降にサービス開始
  • 当初はPlayStation Vita(3G/Wi-Fiモデル)にのみ対応
  • 受信時最大128kbps /送信時最大64kbps
  • プリペイドデータプラン 20h ※30日間に20時間使えて、980円
  • プ リペイドデータプラン 100h ※180日間に103時間使えて、4,980円 (うち 3時間は、受信時最大14Mbps/送信時最大5.7Mbps)
  • 初期手数料は2,100円

 20hプランは、イオンAと同一価格&速度が同様であるにもかかわらず、利用時間に制限があるので魅力を感じない。
 それに対して100hプランは、6ヶ月4,980円なので月換算で830円と安くなる。しかも通信速度に制限のない3G回線がプラスアルファで3時間使える! このプラスアルファの3時間分が魅力的。b-mobileSIMのAndroid開発者SIMと比べて、使用可能時間も、スピードも勝ることになる。
 ただし、PlayStation Vitaのみ対応となっているのがネック。おそらくドコモのスマホ全般で使えるようになると思われるが、それがいつになるかは不明。
 

Sony Reader wifi+3G「Webアクセスプラン」

 最後はSony ReaderのWebアクセスプランについて。
 
Sony Reader wifi+3G「Webアクセスプラン」
http://www.sony.jp/reader/network/
 
 回線はau、速度制限なし(実際は絞られるかもしれないが)で、月580円使い放題。ただし、Sony Reader 専用プランなので、Sony Readerでしか使えない。
 Sony Readerは電子書籍を読むための6インチ端末であり、モノクロの非液晶画面。目が疲れにくい、電池のもちが良い、太陽の真下でも読める、といったメリットがある反面、画面の切り替えが液晶に比べてスムーズにできない、カラーではない、GPSbluetooth等の機能がない、といったデメリットもある。
 webkitベースと思われるブラウザを搭載しているが、Flash非対応で、アップロードやストリーミングは不可の模様。展示されているSony Readerを実際に使用した人間によると、javascriptは大丈夫で、GmailGoogle Mapsなどのサービスも利用可能とのこと(ただし快適に利用できるかどうかは不明)。
 
 維持費は月580円と格安だが、手持ちのスマホとは別にSony Readerを用意する必要があるし、快適にブラウジングをすることは絶望そうだし、様々な機能制限がありそうだしと、ネット端末として使うのは相当微妙というのが正直なところ。
 ただし自分の場合、evoをMNPしたときに某家電ポイントを3万ポイントもらっているので、それを利用して購入するのはありかなって思ってる。タブレット端末より圧倒的に軽くて使いやすそうだし、対応しているファイル形式が結構あるし、3G契約に初期費用も解約費用もなさそうだし、そもそも3G回線を利用するときは非常用かつ用途が限定されている(=必要最低限のデータが確認できればよい)ので、自分にとってリスクは少ない。Sony ReaderにGPSがついていれば完璧なのだが…(あり得ないけど)。
 
【追記 2011-10-15】Sony Readerをhackしてる動画がありました。いろいろ楽しみです。 http://t.co/miwTOPA3
 

まとめ(自分にとって最良なプラン)

 速度や値段を含め総合的に考えると、機能制限は多いが、Sony Reader wifi+3G「Webアクセスプラン」が最も魅力的に思える。使い放題で速度制限なし縛りなしで月580円って他にないしね。is01テザリングで接続することができないのは残念だが、バッテリー消費量のことを考えると、かえって単独で利用した方がいいのかもしれない。
 次点はプリペイドデータプラン 100h。使える時間は制限されるが、高速回線も使用可能になるし、b-mobileの各プランよりも安い。HT-03AにSIMを挿すことができるようになれば、is01をネットに繋ぐことができるし言うことなし。
 b-mobileの各プランは値段的には悪くないが、いかんせん速度制限があるので使っているうちに不満が溜まりそうだ。それゆえ、イオンAを一時期真剣に考えたが、購入するまでに至らなかった。
 
 と言うことで、MNPで入手した某家電ポイント(3万ポイント)の使い道に困っていたこともあるので、Sony Reader発売後に、実物を触ってブラウザの動作確認をした上で購入することになると思う。

cm4is01(110927)を入れてみた

 我らがyuntan氏がcm4is01を更新したので早速入れてみた。
 
【unstable ROM】 #CM4IS01 更新 110927
http://tylg-linux.blogspot.com/2011/09/blog-post.html
 
 導入手順は上記ページに書いてあるが、
「# tar xzf /sdcard/system-110927.tar.gz」
から先に進まない。
 仕方ないのでGoogleさんに聞いてみたところ、
「# gunzip -cd /sdcard/system-110927.tar.gz | tar -xvf - -C /data/cm4is01」
で無事に/systemが展開された。
 後は問題なし。
 
 ちなみにyuntan氏の以前のcm4is01を導入済みの場合、
「# mkdir data cache」
だけでなく、
「# mkdir /data/cm4is01」
も不要。各種設定やアプリが引き継がれるので楽チン。
 
 今回の目玉はカメラの安定化。うん、普通に使える(ただし、ビデオは落ちる)。早速、消音設定をする(笑)。「/data/cm4is01/system/media/audio/ui/camera_click.ogg」を適当な名前にリネーム。
 それとマーケットが古いバージョンになっていたので「vending2.2.11-signed.apk」に入れ替えることにした。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=915746
 ついでにフォントをモリサワに変える。「/system/etc/tmp」の中のどれか(たぶん2,052KBのもの)を「/data/cm4is01/system/fonts/DroidSansJapanese.ttf」と差替えて、パーミッションを変更。
 
 POboxが、たいていのアプリで「menu+a」「menu+c」「menu+v」「menu+x」のキーボードショートカットに対応していることに気づかせてくれたことを含め、最近のyuntan氏にはただひたすら感謝感謝です。

recovery_kitとの付き合い方

 
 2chのis01rootスレで話題になっているし、結構重要なことなので書いておきます。
 
 recovery_kitなしでcm4is01デユアルブートを導入できるので、特段の事情がない限りは、recovery_kitを入れる必要はないものと考えます。
 
 デユアルブートの利点の一つは、2.2(recovery領域)を起動時に不具合があっても、バッテリーを抜き差しすれば何事もなく1.6(boot領域)で起動できることです。この安心感はなにものにも変えられません。
 
 そもそもrecovery_kitは、boot領域をいじることが前提のツールです。recovery_kitを使えば、boot領域に好みのカスタムROMを、比較的安全に焼くことができます。ただし、リスクはあります。特に、自分が何をやっているのかを理解せずに、他者のサイトをコピペするだけの人は使わない方が無難です。
 recovery領域に変なものを焼いても、オールリセットさえしなければ(たぶん)文鎮化しません。cm4is01デユアルブートは、このパターンです。
 ところがboot領域に変なものを焼くと、起動さえできなくなる可能性があります。リカバリー画面に辿りつけないのです。スキルの高い人でも、コマンドを少し間違えただけで起りえます。
 
 異なるOSのデユアルブート方法が確立する前は、is01を2.2化するにあたっては、boot領域をいじる必要がありました。それゆえ、recovery_kitは必須ツールでした。
 ところが、cm4is01のデユアルブートが比較的容易にできる現状においては、そのリスクを考えると、linux初心者が手を出すメリットは少ないものと思われます。
 
 現時点においてrecovery_kitとは、自分でパッチをあてたり、ビルドできるようなスキルを持っている人が、cm4is01のデユアルブートに物足りなさを感じた際、boot領域をいじるために使うツールだと思います。
 ちなみに、私は、スキルが圧倒的に欠けているし、チキンなので、recovery_kitを入れていませんし、入れようとしたこともありません。

cm4is01最新版を入れてみた

 yuntan氏がcm4is01のバージョンアップ版を公開しました。デュアルブートに対応しているので、インストールも楽にできます。
 
気まぐれLinux: 【unstable】CM4IS01を更新
http://tylg-linux.blogspot.com/2011/09/unstablecm4is01.html
 
 以前との違いは以下の通り。

  • 文字キーでのIME切り替え
  • ヘッドセット
  • ボリュームキー
  • GPU有効化
  • カメラ
  • Android Market最新版
  • pmem_adspのアドレス割り当て変更(=使用可能メモリの増大)

 
 suがとれない場合は、1.6に一度戻した上で以下のコマンドを実行。
 
$ su
# chown 0.0 /data/cm4is01/system/xbin/*

【2011-09-11追記】
 上記su関連コマンドですが「/data/cm4is01」が抜けていたのを修正。
 
 GPU有効無効の切替は「設定→アプリケーション→アプリケーションの管理」からアプリごとに実行。
 なお、Google MapsGPUを無効にする必要があります。
 
 カメラは使えますが不安定なので、現在カメラアプリを物色中。ビデオは起動してくれません。。。
 ちなみにQRコードスキャナーは普通に動きます。
 
 froyo後の設定等は下記ページを参照。
 
「CyanogenMod for IS01 (Froyo)」デュアルブートまとめ
http://d.hatena.ne.jp/is01next/20110716
 
 感想。
 以前のものに比べると安定感が増した感じがあります。使用可能メモリが増えたのが大きいのかもしれません。70MBぐらいのメモリが普通に空きます。急に再起動することは今のところないし、wifiのつかみも良くなりました。それとバッテリーのもちもよくなったかも。
 また、ボリュームを alt+8 alt+9 で切替できるようになったのは素晴しいの一言。is01の売りはキーボードですから、これができるかできないかでは大違い。
 
 懸念材料だったポイントのうち、日本語IMESKKに慣れてきたし、カメラやビデオは新しいスマホ(evo)を使っているので解決済み。残るは、車に乗るときに必要不可欠なFMトランスミッターなのですが、さすがにこれは機種依存だし対応が難しいでしょうから、別の方法を探すべきでしょうね。今さら、is01を1.6に戻したいとは思わないので。(しばらくは今まで通りデユアルブートで対応しますが)
 
 とにもかくにもありがとうございました。>yuntan氏

日本通信「b-mobile 1GB定額」の採算性について調べてみた

 最近元気一杯の日本通信が面白いサービスを発表した。
 
b-mobile 1GB定額 | 速くて安い、よくばりな通信。
http://www.bmobile.ne.jp/1gb/
 
 日本通信の上記ページによると、30日間1GBの高速データ通信が使えて、

  • SIMパッケージ:3,480円
  • チャージ価格 :3,100円

とのこと(2011年9月10日よりサービス開始)。
 確かに魅力的かつ安いのだが、逆にこれで採算がとれるのか気になったので試算してみた。計算ミスを含めて間違えや勘違いは多々あるかと思われるので最初に断っておく。
 

1.MVNOについて調べてみた

 
 MVNOである日本通信は、このサービスのためにFOMA回線を利用しているので、ドコモの公開資料を探す。
 
MVNOとしての事業をご検討の事業者様へ
http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/disclosure/mvno/business/
MVNO様向け卸携帯電話サービス概要のご説明資料
http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/disclosure/mvno/business/gaiyou.pdf
http://www.prepaidmvno.com/wp-content/uploads/2011/03/gaiyou.pdf
 
 上記資料によると、第2種卸FOMAサービスの月額利用料は以下の通り。

  1. 契約者回線ごと:118円(基本使用料96円+付加機能使用料15円+ユニバーサル7円)
  2. 定額通信量:7,458,418円(10Mb/s)+網改造料?円

 この数字、素人には高いのだか安いのだかよく分らない。
 

2.10Mb/sについて調べた上で1万パケット当たりの接続料金を計算してみた

 
 ということで「10Mb/s」について調べてみた。
 
MVNOの事業採算について
http://seikatsubunka.blogspot.com/2010/01/mvno.html
 
 上記ページによると、1パケット128B、8bit=1Bなので、

  • 1万パケット当たりの接続料金:月額2.81円(=7,458,418円÷30日÷24時間÷60分÷60秒÷128B×1000÷8)

となる。2010年1月18日時点では1万パケット当たり4.89円だったので大幅に値下がりしていることが分かる。
 ブログは更新されていないようだが、この事業者は今何をしているのだろうか。
 

3.契約者ごとの1GB当たりの仕入原価を計算してみた

 
 1万パケットは1.28MB(=128B×10,000)なので、

  • 1GB(1,000MB)当たりの接続料金:月額2,195円(=2.81円×1,000÷1.28)

となる。
 上述した通り、契約者回線ごとの月額使用料は118円なので、「b-mobile 1GB定額」の契約者ごとの仕入原価は、単純計算すると、

  • 月額2,313円(=2,195円+118円)

と推定される。
 厳密に言うと、これに網改造料などが加わるが、金額がハッキリしないし、おそらく契約者回線数で頭割りをすると微々たる金額になると思われるので、除外して考えることにする。
 

4.「b-mobile 1GB定額」の採算性

 
 1GB当たりの仕入原価は2,313円なので、チャージの場合の粗利は単純計算で787円(=3,100円−2,313円)となる。粗利率は25.3%と想像以上に低い。
 
 他方、SIMパッケージの仕入原価は、新規開通の事務手数料として契約者回線ごとに2,100円かかるので、

  • 4,613円(=2,313円+2,100円)

となり、1,133円(=3,480円−4,613円)の赤字!となる。すなわち2ヶ月以内に解約されたら、日本通信は全く利益が出ないということ。
 
 ただし日本通信はボランティアでやっているわけではないので、収益化の目算は立っているものと思われる。
 例えば、余った分を翌月に繰り越すことはできないので、契約者の大多数は、20%前後余らせてしまうか(=粗利率アップ)、使い切ってチャージするか(=回転率アップ)のどちらかになる可能性が高い。よって、採算性は上昇する。
 この他にも様々な手法を積み上げることによって利益を確保するのであろう。
 

5.「100MB定額」あるいは「200MB定額」の採算性

 
 ところで少し考え方を変えてみれば、より確実に利益を確保できるように思われる。1GBではなく、もっと少ないパケット通信量ならば?
 例えば、通信量を抑える代わりに月額1,000円以内に抑えれば、イオンsim(月987円)と同様のインパクトを与えることが予想される。
 
 そこで3つのパターンの仕入原価について計算してみた。

  • 100MB定額:月額337円(=2.81円×100÷1.28+118円)
  • 200MB定額:月額557円(=2.81円×200÷1.28+118円)
  • 300MB定額:月額776円(=2.81円×300÷1.28+118円)

 利用者からすれば300MB定額が嬉しいが、日本通信も利益を出さなければ企業活動は続かない。現実的には、100MB定額か200MB定額の二択かと思われる。
 そこで参考になるのがSBの通信サービス。
 
iPad 2:(iPad専用)プリペイドプラン | ソフトバンクモバイル
http://mb.softbank.jp/mb/ipad/price_plan/prepaid/
 
 30日間100MBで1,825円(=1,510円+ウェブ基本使用料315円)のサービス。プリペイドプランであったり、WifiスポットやEメールが2年間無料で使えたりするので、同等のサービスとは言えないが、比較対象としては最適かと思われる。
 30日間100MBで1,000円以内ならば、iPadユーザーにアピールできる可能性が高い。200MBならば更にインパクトは大きい。
 
 料金については、

  • SIMパッケージ:2,980円
  • チャージ価格 : 980円

あたりであろうか。
 
 これならば1GB定額と異なりSIMパッケージでも粗利は確保できるし、チャージの粗利についても、

  • 100MB定額:月額643円(=980円ー337円)
  • 200MB定額:月額423円(=980円ー557円)
  • 1GB定額  :月額787円(=3,100円ー2,313円)

となり、100MB定額と1GB定額では大きな違いが生じない。すなわち、販売目標を少し高めに設定すればよいので、経営的にも問題ないと思われる。
 
 普段はWifiなので3Gをあまり使わない、通信料を安く抑えたいが、イオンsimの遅さは嫌だ、という層は確実に存在する。自分もその一人だ。
 というわけなので、日本通信に対して、月額980円の100MB〜200MB定額プランを期待する。
 

「CyanogenMod for IS01(Froyo)」デュアルブートまとめ

 ある程度運用方法が固まってきたので、まとめておきます。
 

1. PCを使わずにFroyo(android2.2)をお手軽導入

 
is01でFroyo(android1.6とデュアルブート
http://d.hatena.ne.jp/is01next/20110704
 
 上記ページを参考にすればPCを使うことなく、「CyanogenMod for IS01(Froyo)」を導入できる。そして、以下のようなデュアルブートが実現する。

  • 電源を押して普通に起動すると、ノーマルのandroid1.6。
  • 「#reboot recovery」で起動すると、「CyanogenMod for IS01」(Froyo)

 

2. デュアルブートの利点

 

A. 安心感

 デュアルブートの最大の利点は、Froyoがおかしくなっても、電池を一度抜いて起動させればandroid1.6が何事もなく起動すること。これはとても安心。
 気をつけなければいけないのは、android1.6の/system/以下を不必要に触らないことと、オールリセットをしてはいけないこと。この二点を守れば、比較的安全にROM入れ替えを楽しめる。
 ちなみに、Froyoの/system/は、/data/cm4is01/system/に作られるので、Froyoが不安定になった場合など、/data/cm4is01/system/を削除した上で、再び入れ直せばいいだけ。とてもお手軽。
 

B. 利便性

 デュアルブートのもう一つの利点は、is01@Froyoで出来ないことも、android1.6を起動させることで対応可能になること。これはとても便利。
 私の場合、車に乗るときはFMトランスミッターが必須だし、遊びに出かけるときはカメラやビデオが必須なので、android1.6を起動させて臨機応変に対応させている。再起動することで2分前後タイムロスが生じるが、そんなことは瑣末なこと。データについても、クラウドだけでなく、SDカードを通して同期できることが多いので困らない。
 

3. is01@Froyoで出来ることと出来ないこと

 

A. 出来ること
  • マルチタッチ(ピンチズームなど) … Google Mapsやブラウザ、angry birdsなど多くのアプリで普通に出来る
  • 全画面表示 … 画面右端にメニュー等が一切表示されない
  • androidマーケット … android2.2以上に対応したアプリを含めてダウンロード可能
  • Flash … 読み込みが重いが使用可能
  • キーボード入力 … 可能。ただし、Altを使ったショートカットは出来ないことが多い
  • クイック起動 … 問題なし
  • 日本語入力 … 可能。詳細については後述
  • wifi … やや不安定なこともあるが実用上は問題なし
  • GPS … 問題なし
  • Compcache … CyanogenMod設定画面から出来る
  • 充電 … USBからもアダプターからも出来る。ただし、充電中の点灯ボタンは光らない
  • UA変更 … ブラウザの設定画面から出来る

 

B. 出来ないこと

CyanogenMod for IS01 移植メモ todo
https://sites.google.com/site/cm4is01wiki/todo

 

4. is01@Froyoを快適に使うために(初起動後にまずやること)

 

A. rootの永続化

 プリインストされている端末エミュレータを起動して以下のコマンドを実行。
$ su
# fix_permissions
 

B. AutoKiller Memory Optimizerでもっさり解消

AutoKiller Memory Optimizer
http://jp.androlib.com/android.application.com-rs-autokiller-wEwp.aspx
※メモリ管理アプリ。「Strict(60,70,80)」あたりにセット。「menu」→「Setting」→「Apply settings on boot」にチェックを入れる。
※【追記2011-07-23】「/data/cm4is01/system/etc/init.d/」フォルダ内に、以下のような記述をしたファイルを仕込めば起動時に同等のことを自動実行してくれるみたい。ファイル名は適当につけて、chmod 777 。[参考] http://desktop2ch.jp/smartphone/1311001486/20
#!/system/bin/sh
echo "1536,2048,4096,15360,17920,20480" > /sys/module/lowmemorykiller/parameters/minfree
 

C. Compcacheの設定

  「CyanogenMod設定」→「パフォーマンス設定」→「Compcacheを使用する」→「26%」に設定。
 

D. 電源OFFの確認

  「CyanogenMod設定」→「ユーザーインターフェース」→「電源OFFの確認」でチェックを入れる。
 
 この4つをやった後、電源ボタンを長押し→「再起動する」→「リカバリ」にチェック→「OK」で、一度再起動させる。すると、次回からis01@Froyoはサクサク動くようになる。
 

5. is01@Froyoを快適に使うために(設定編)

 

A. CyanogenMod設定

 
【a. 入力設定】

  • クイックアンロック→チェックを入れる
  • トラックボールで復帰→チェックを入れる
  • トラックボールでアンロック→チェックを入れる
  • メニューボタンでアンロック→チェックを入れる
  • アンロックスライダーを無効にする→チェックを入れる

 
【b. ユーザインターフェース】

  • 電源OFFの確認→チェックを入れる
  • ステータスバー→バッテリ残量表示→チェックを入れる
  • 通知領域の電源ウィジェット→チェックを入れる
  • ウィジェットボタン→wifiGPSサウンドなど必要なトグルにチェックを入れる。【追記2011-07-23】中でも「ロックスクリーントグル」は必須。これをオフ状態にしていると、ロックスクリーンは回避されるみたい。
  • スクリーンタイムアウトからのディレイ→30分
  • スクリーンオフしてからのディレイ→30分

 

B. 日付と時刻

 

6. is01@Froyoを快適に使うために(アプリ編)

 
Titanium Backup ★ root
https://market.android.com/details?id=com.keramidas.TitaniumBackup
※全アプリ&データのバックアップ。アプリを一から入れ直す必要があるので必須!!
 
Jota Text Editor
https://market.android.com/details?id=jp.sblo.pandora.jota
※Froyoにエディタがプリインストされていないので是非!
 
OpenWnnフリック対応
http://jp.androlib.com/android.application.com-pm9-flickwnn-jEnE.aspx
※日本語と英数字の切り替えは SHIFT+スペース。記号や絵文字等の切り替えは ALT+スペース
 
ClockSync
http://jp.androlib.com/android.application.ru-org-amip-clocksync-Fnmp.aspx
※時刻を自動調整。simなしユーザーには必須。
 
Zeam Launcher
https://market.android.com/details?id=org.zeam
※軽い上に安定しているHOMEアプリ。ホームアプリのためにメモリを常に維持しなくてもよくなりました!(ADWやLauncher Proなどは高機能だけど重い)
 
Flash Player
https://market.android.com/details?id=com.adobe.flashplayer
Adobe Reader
https://market.android.com/details?id=com.adobe.reader
※この2つは取り合えず入れておいて損はないかと
 
BitDefender Mobile Security
https://market.android.com/details?id=com.bitdefender.security
※軽いアンチウィルスアプリ。PC向けの定番アンチウィルスソフトを作成している会社のアプリ。
 
GScript Lite
https://market.android.com/details?id=nl.rogro.GScriptLite
※コマンド実行アプリ。「#reboot recovery」などを登録しておくと楽チン。
 
Spare Parts
http://jp.androlib.com/android.application.com-androidapps-spare_parts-qtm.aspx
※解像度を変更した場合に必須。「Compatibility Mode」のチェックを外して「#reboot recovery」
 
日本向けMarketAccess
http://yu-eins.toh.info/archives/2011/01/03/1500
※sim偽装アプリ。ドコモ、auソフトバンク、イーモバなどに簡単偽装可能。
 
Volumer++ 日本語版
https://market.android.com/details?id=com.dnsdojo.mokkouyou.android.volume
※シンプルな音量設定アプリ。キーボードショートカットで音量調整できないから便利。4つまでカスタム設定を登録可能
 

7. is01@Froyoを快適に使うために(日本語入力編)

 
 もしかしたらis01@Froyoの最大の弱点は日本語入力なのかもしれない。
 プリインストされている日本語IMEが使えないため、インストールする日本語IMEアプリによっては以下のことができない場合がある。

  • 入力時にキーボード画面を隠すことができない。
  • 日本語入力時にShift+カーソルキーで文字選択ができない。
  • 文字キーで日本語と英数字の切り替えができない。
  • 日本語変換時にスペースキーで次候補を表示できない。

 更に致命的なのは日本語入力&変換&確定の速度が遅いこと。これは辛い。
  
 対策としては以下の通り。

  1. プリインストされているAndroidキーボードをアンインストール(※Titaniumで可能)
  2. 「OpenWnnフリック対応」をインストール
  3. ブラウザは標準のものを使う

 1.をすることで、日本語入力&変換の速度が劇的に速くなった。ただし、確定時は相変わらず遅い。
 2.をすることで、日本語と英数字の切り替えが楽になったし、スペースキーで次候補を表示できたし、キーボード画面を小さくできた。
 3.をすることで、menu+Eで文字選択できる。
 
 5種類の日本語IMEを入れて試した結果、is01@Froyoに最適なアプリは「OpenWnnフリック対応」だと確信しました。最大の要因は、このアプリだけが日本語変換時にスペースキーで次候補を表示できたこと。
 

「OpenWnnフリック対応」の設定

「言語とキーボード」→「OpenWnnフリック対応」設定

  • キーボードのデザイン→シンプル
  • キーボードの自動切り替え→全てを「自動切り替え無効」にチェック
  • 大きめキーサイズ(横画面)→チェックを外す

 

8. その他

 

 
 CyanogenMod for IS01が安定していることもあり、快適に使えています。自分の場合、「AutoKiller Memory Optimizer」+Compcache+ホームアプリ「Zeam Launcher」の組み合わせが最も良いです。
 バッテリーの持ちはandroid1.6のときとあまり変わらず、良好。Wifiが若干不安定なので「Airplane Mode Wi-Fi Tool」を常用できず、それが少しだけ残念。
 
 問題点としては、Flashを多用するサイトなどを閲覧すると、端末の調子が悪くなることがあり、最悪の場合、いきなり再起動します。その場合、なぜかisシリーズのロゴは出ず、いきなりCyanogenModのアニメーションから始まります。
 
 他にも不便なこととかあるけど、やはりFroyoは良いです。今までいろいろあったけど、is01って本当に面白い端末です。
 

追記【2011-07-18】

 新しいマーケットアプリを入れてみました。更に洗練されていて使いやすくなっています。
 インストールできないアプリは、日本向けMarketAccessでドコモに偽装して対応しました。
 

追記【2011-07-23】

 ロックスクリーン回避やメモリ改善を追加。なお、イヤホンでの音声出力やalt+8等のキーボードショートカットについては、パッチの当て方が不明なので自分は試していません orz